私の心の共鳴音
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2006/08/25 (金)  Lo-D HMA-9500MK2 (鈴原透慈)
Lo-D HMA-9500MK2 Lo-D HMA-9500MK2(背面)
 脚をアルミノブからTAOC TITE-27Rに換装したLo-D HMA-9500MK2が、「今まで聴いてきた音は何だったのか」というほどに好調である。本体27kg+鉛39kgで66kgにも達する質量を支えるには、アルミノブでは力不足だったのだろう。ちなみに、故長岡鉄男先生も脚を交換されていたはずだが、何を使われていたのか、実は知らないのである。
 さて、あらためてHMA-9500MK2を紹介すると、日立が1977年に発売した世界初のパワーMOSFETアンプHMA-9500、その後継機として1979年12月に発売されたのがHMA-9500MK2だ。主な改良点はガラスエポキシ基板やノンスイッチング(可変バイアス)回路の採用などで、価格は27万円。MOSFETはもともと高周波用として開発された素子で、高域特性が非常に優秀、本機採用のMOSFET、HS8401とHS8402(後に2SK135と2SJ50に改番)は温度補償も不要でシンプルな回路が特徴、ただし、十分な低音を出すには強力な電源部が必要だったらしい(以上、故長岡鉄男先生のダイナミックテスト記事を参照)。
 生産完了は発売から4年後の1983年12月だが、要望が多かったため限定再生産されたそうだ。本機は元の電源コードに1984と記してあり、MOSFETも改番後の2SK135と2SJ50が搭載されているので、その再生産機だろう。
 それにしても、生産から20年以上も経過した大昔のこのアンプを何故、使い続けているのか。もちろん、自分でメンテナンスした愛着もあるのだが、どんなに高級で高額なアンプと比較しても、まったく交換の必要性を感じないからだ。
 大出力が必要なら現代のパワーアンプに分がある。でも、自分が使っているスピーカーは能率が約95〜100dB/Wと高く、常用音量の出力は1W未満だ。この領域ではHMA-9500MK2のクォリティは依然としてトップクラスだ。これは回路のシンプルさに加えて、本機のMOSFETが大昔のアルミキャン(缶)タイプで、重くて丈夫で鳴きにくいというのも寄与していると思う。現行のモールドタイプの出力素子ではそこが敵わないように感じる。また、何か対策を行なえば、それに敏感に応えてくれる反応の良さも魅力で、これほど手を入れ易いマニア向けのパワーアンプは滅多にない。
 とにかく、脚換装後のHMA-9500MK2の繊細さを兼ね備えたダイナミックな音は、「生と勘違いできる音」への更なる前進で、ここまで来るとCDプレーヤーのX-25のピンポイント脚がネックになっているのがよく分かる。つまり、X-25も脚をTITE-27Rへ換装することで音質が向上する目算があるわけだ。いつもオフ会を開催した後に音が良くなるので、来訪者の方には申し訳ない話だ。スミマセン。
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2006/08/14 (月)  機器脚のダンプその2 (鈴原透慈)
TAOC TITE-27R(タップ切り済み) フォックでダンプした底板 TITE-27Rを取り付けた底板
TAOC TITE-27R(タップ切り済み) . フォックでダンプした底板 . TITE-27Rを取り付けた底板
 先月末に機器脚のダンプを行なったが、その際に音質的に真っ当だと感じたのが、アキュフェーズ C-2400の鋳鉄製インシュレーターをフォックでダンプした時だ。このインシュレーターはTAOC製だろう。TAOCのサイトには、「インシュレーター物語」というページがあり、そこで鋳鉄は密度と硬度と振動減衰性が高く、インシュレーターに適した素材だという説明がされている。これは、今回の自分の聴感上の好印象を裏付けるものだ。ちなみに、メインアンプの脚に使っているアルミは密度が低く、『音に厚みが出せない。音像の解像度が低い。』となっており、確かにその傾向はある。
 そこで、メインアンプの脚にTAOCのTITE-27Rを使おうと考えたが、取付けをどうするか。現在のアルミノブは底板に直径6ミリの穴を開け、エポキシ接着剤で固定した真鍮棒に止めて、ノブと底板の間には1mm厚フォックを挿んでいる。
 TAOCインシュレーターには直径5ミリの穴が開けてあるが、底板の6ミリ穴とは、うまく合わない。合わせるとしたら、底板・インシュレーターともに6.8ミリの下穴を開けてタップを切り、8ミリねじかボルトで取り付けるしかない。
 タップ切りは未経験なので、参考になる情報をネットで探してみると、STEREO誌の工作特集号に登場して一躍有名になった、あのみじんこさんVRDS-25XSにTITE-27Rをネジ切りして取り付けされている。早速メールで問合せたところ、穴の拡張にはボール盤を使われたとのこと。また、ボール盤はタップを垂直に立てるのにも使えることがわかったので、ボール盤を何とか手配してタップ切りをした。
 それから、底板のダンプはブチル+Pタイルからフォックに変更。ただし、TITE-27Rは底板にダイレクトに取り付け。両者の接触箇所には、内部に座金部をくり抜いたフォックを貼った。取り付けは黒色塗装のステンレス六角ボルトM8×12ミリに、異種素材のチタン丸型平座金M8×18×1.5ミリの組合わせ(丸栄産業にて購入)。六角ボルトの頭には直径1cmにカットしたフォックを貼ってダンプ。さて、音は?
 京都人さんとBswanさんが先週お越しの時はまだアルミ脚で、『ドライで痩せた部分』を指摘されたが、HMA-9500MK2がようやく真価を発揮、磐石でダイナミックな本物の「切れ」と、大和撫子の「艶と色気」が備わったと思う。
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