私の心の共鳴音
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2004/11/18 (木)  SOLEN FAST コンデンサー (鈴原透慈)
SOLEN FAST と FOSTEX CS SOLEN FAST コンデンサー
 フルレンジにコンデンサー1個でトゥイーターを足すという手法は、長岡式BHユーザーには定番だが、コンデンサーに何を使うかという問題がある。昔はラムダコンデンサーという高級品があったが現在は入手不可、長岡系自作SPのHPでは、JENSEN・トリテック・東一・ASC・AudinCap・FOSTEXのCSコンデンサー(これは自分も使用)など、概して大型重量級が使われていて、当然と言えば当然だが、やはり長岡先生の影響を感じさせる。
 ところで、今年ネットワーク部品を変更して登場したJBLのS9800SpecialEditionが各誌で好評だ。FastCapacitorというフランス製のメタライズド・ポリプロピレン・フィルムコンデンサーの採用が大幅な音質向上をもたらしたそうで、詳細はメーカーHPを見てもらいたいが、音質的性能の項目に『ほぼゼロの挿入損失を示し、直線及び非直線歪や位相歪などは測定不能なレベルまで低減させています』とある。低損失を信条とする自分としては、これは無視できない。
 某オーディオイベントでS9800SEの音を聴いたが、確かに効能文を信じさせるに足る音で、優秀な性能を有していると感じられた。いったい、どこの製品なのか。雑誌に掲載されたネットワーク写真を手がかりにいろいろと調べてみたところ、FastCapacitorはカナダSOLEN社の商品のようだ。10年以上前から流通しているようで、ウィルソンオーディオのような超高級スピーカー、日本では自作真空管アンプのカップリングコンデンサーとしてよく使われるらしい。
 日本で0.68µFのSOLEN FASTを取り扱っている店は先月時点でBIGTIMEしか見つけられなかったので、ここで注文した。ペアマッチングと極性マーキングまでしてくれる、とても親切なお店だ(フィルムコンデンサーの極性については ここの1月19日ここの4月分 を参照)。価格は0.68µFが1個280円で安い。SOLENにももっと高いコンデンサー(スズ箔)はあるが、HPに解説ページまで設けているのは、安いFASTの方でメーカーの自信の程を窺わせる。
 音はどうか。まずはごく普通の音楽ソースでCSコンと比較してみた。価格が1桁違うのにまったく引けを取らない。次に、せせらぎのCD。冒頭にさえずりが入っていて、これまでのCSコンではこれがやや不自然で、部屋の反射のせいかなと思っていたが、SOLEN FASTにしたら、その不自然さが一掃された。水音の自然さも明らかに上回る。
 昔、オリジナルスワン(FE106Σ)で清流のCDを流していたら隣人が水が漏れていると勘違いしたことがある。フルレンジ一発はそれほど音が自然なのだが、コンデンサーとトゥイーターを追加すると、レンジは拡大するがどうしても自然さが失われる部分がある。しかし、SOLEN FASTならそれが失われること無く、レンジ拡大のメリットを享受することが可能だ。ソースが良いほど低損失のメリットが発揮される最高級コンデンサーだと思う。これを使った超高級SPの中高域が他のコンデンサーを使った自作SPを上回るケースがあるのも、むべなるかなだ。自作派の方は、一度お試しあれ。
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2004/11/14 (日)  テンパール 20Aブレーカー B1EA20 (鈴原透慈)
松下電工BS1112K テンパールB1EA20
松下電工BS1112K テンパールB1EA20
 オーディオ機器の根幹は電源だが、壁コンセントのその先となると屋内配線、さらにはブレーカーに辿り着く。屋内配線はおいそれとは交換できないが、ブレーカーは交換可能だ。自宅のブレーカー(配線用遮断器)は25年以上前の松下電工BS1112K、これはさすがに寿命ではないか。調べてみたところ、推奨交換時期は15年だ(ブレーカー大手のテンパールのHPのFAQによる)。寿命とは別に、ブレーカーによる音の違いも気になる。
 「電源&アクセサリー大全2004」の福田雅光先生の記事では、松下電工BS1112は80点クラス。これより低域の力感などを含めてもう少し上を行くのが、テンパールのB1EA20。『分解力が高く、強調するクセが少なくエネルギー密度が高い。バロック音楽の繊細なニュアンスがきれいに分離している。これで十分に思う』
 これを読むと、ブレーカーをテンパールB1EA20に交換したくなる。幸い、ホームセンターで入手することが出来た。値段は定価税別880円が税込640円と安かったが、取付けに際しては空転式トルクドライバできっちり指定の1.5〜2N・mで締めるべき。自分はカノンN30LTDKを使っている。値段は約1万3〜5千円で、ブレーカー本体よりはるかに高価だが、安全のための投資だ。なお、当然だが、取替はメインブレーカーを切っての作業になる(配線用遮断器の新設は資格が必要だが、取替については資格無しでも出来る)。
 音は福田先生の評価どおりの印象。ブレーカー本体を比較してみると、配線を取付けるネジ締め部分の周囲の肉厚がかなり違う。松下電工はコストダウンのためか、この部分が薄いのに対して、テンパール製は厚くて丈夫。これが音の違いにつながっているのだろう。
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2004/11/13 (土)  ショートピンSIP-8のダンプ2 (鈴原透慈)
SIP-8のダンプ テフロンテープ二重巻き
 業務多忙にかまけて(?)、すっかりホームページの更新が疎かになってしまっている。これでは、ネタが溜まっていくばかりで、精神衛生上よろしくない。溜まったモノは出していかないと体に悪い、ということで久々の更新である。
 6月2日に紹介したアコースティックリバイブのショートピンSIP-8のダンプ方法を変更した。上の写真の通り、鉛テープを巻いて熱収縮チューブを被せていたのだが、松下のコンセントで音が荒れ気味の時には気にならなかったが、コンセントをLeviton5362Aにして音が素直になったおかげか、ダンプし過ぎで高域のエネルギーが少し殺がれているように感じられてきた。
 東京防音の粘着材付き鉛テープの粘着材は薄いゴム系だが、極薄の両面テープと比べると、それなりに厚みはある。これはブチルゴムに貼る時には問題無いが、直接、ダンプする振動物に貼るとあまり良くないのではないだろうか。
 まずは、鉛シートと熱収縮チューブを剥がして素の状態で音出し。この状態では音の生命感や躍動感がやや希薄で、あまり気に入らない。やはり何らかのダンプが必要か。
 そこで、これも定番のダンプ材であるチューコーフローのテフロンテープを貼ってみた。いつもは三重巻きにするのだが、貼り辛いので二重にとどめた。音は素の状態よりもこちらの方が活き活きとしていて良い。
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