タイトル | : Re: 純マグネシウム |
記事No | : 129 [関連記事] |
投稿日 | : 2009/11/01(Sun) 16:56 |
投稿者 | : 鈴原透慈 |
初めまして、Pourquoiさん。
> 私も純マグネシウムのインシュレーターを使ったところ倍音成分がごっそり無くなってしまいました。
>
> 加えて音の立ち上がりの先頭部分も殺されてしまい、樹脂や制振合金を使った時のようにニュアンスだけが強調された雰囲気重視の再生音になってしまいました。
>
> 振動減衰効果の高い素材は余分な響きだけでなく、立ち上がりの大切な部分も鈍らせてしまう諸刃の剣なので使いどころが難しいですね。(音速の遅い素材は特に)
> マグネシウムを使う際は純度の高いものではなく、合金程度に留めておいた方が良いように感じます。
>
純マグネシウムは新しい素材だけに、使い所のノウハウが確立されるには
今しばらく時間が必要なのかもしれませんね。
ただ、音にマイナス点が発生してしまうメカニズムについては、個人的には
『振動吸収性が高い素材を使うと、再生音まで吸収してしまう』という類の
考えには疑問を持っています。
何故ならCDプレーヤーやアンプが扱っている音楽信号は電圧であって、
糸電話のように物理的な振動で伝達しているわけではないからです。
自分としては、振動吸収性が高い素材の使用で再生音自体が吸収されて
しまうということは無いと考えています。
音質にデメリットが出る場合、それは不要振動が発生して、その影響が
出ているのではないかというのが自分の考えです。
今回の純マグネシウム板に関しては、質量の軽さが何かしらの悪影響、
しっかりした足場を構築できないために、素材その物の振動吸収性は
いくら高くても、機器全体を含めたふら付きや微振動を抑制できて
いないのではないか・・・と予想しています。
「音生命!」が何かしらのお役に立てましたら幸いです。
今後とも、よろしくお願い致します。